出生時育児休業(産後パパ育休)を取得したら思ったよりも引継ぎが大変だった件

ロケッツニュース

こんにちは。森田です。
実は5月中旬から丸4週間会社をお休み頂いておりました。
理由は社内で初めて、出生時育児休業(産後パパ育休)を取得していた為です。

この記事では今回の自身の経験を活かし、今後社内でスタッフが産休・育休を取得する際に、より円滑に引継ぎ等業務を回せるようになればと思い執筆しました。気をつけたことや苦労したこと、反省点などをまとめております。良ければ貴方の会社で、貴方自身もしくは同僚の方が育休を取得する際の参考にもなれば幸いです!

出生時育児休業(産後パパ育休)とは?

改正育児・介護休業法により2022年10月から施行された、主に男性の育休取得の推進を目的とした制度です。

具体的には、出産後8週間以内に最大28日間の休暇を取ることが出来ます。
また休暇は2分割して取得することも出来ます。例えば出産後14日間休暇を取得→2週間出社→その後また14日間休暇を取得、という方法も制度上は可能です。
なお休業中は、給料の67%の育児休業給付を受けることができます。


自身の場合は5/11に子が産まれ、母子退院の5/16から28日間まとめて取得させて頂いておりました。
※制度そのものについてさらに詳細に知りたい方は、厚生労働省のホームページをご覧ください。

取得にあたっての引継ぎの流れ

取得にあたり、引継ぎ等のフローは大体以下のように進めていきました。

①出来るだけ早く会社に取得の旨を伝える
まず当たり前ですが、しっかりと引継ぎ準備を行えるよう、出来るだけ早く会社に育休取得希望の旨を伝えました。出産予定日の半年前には伝えていたと思います。
また取得期間などの誤解が無いよう、自身がいち早く制度の仕組みを理解し、スタッフに説明するようにしました。

②育休中の体制をみんなで決める
自身の担当案件を育休中どのように運営していくかを社内会議で相談しました。業務を託すスタッフには「どの案件の」「何の作業を」「誰がやるのか」を出来るだけ明確に提示する必要があります。


まずは僕が表でこんな感じでたたき台を出し、それを元にみんなの意見を取り入れつつ決めていきました。

③出産予定日が近づいて来たら実際に業務を渡していく
体制が決まったら、後はその通りに業務を引き継いでいくのみです。
大体予定日の2ヶ月前あたりから少しずつ渡していき、2週間前あたりには自身が案件からまるっと手を離せるくらいのイメージで進めていきました。

反省点と今後の対策

①一部引継ぎ内容に不備があった
自身の中では細かく引継ぎ内容をまとめたつもりでも、実際に代理スタッフに任せていく過程で問題が出たこともありました。

具体的には

  • イベントに伴う商品ページの編集はクライアントかロケッツどちらがやるのか?
  • 作業によって先方報告が必要なものと不要なものの線引きはどこか?

といった伝達が不十分だった故に、代理スタッフに不安を与えてしまう事がありました。

これらの対策としては、もちろん休暇を取得する本人が出来るだけ細かく内容をまとめる事が理想です。ですが不明点が全く発生しない資料を作成するのはほぼ不可能ですし、そこに時間を掛けすぎるのも良くないです。ならばやはり、早めに代理スタッフに実際に作業をしてもらい、不明点や不安な部分がないか聞く事が大事になってくると思います。育休前なら問題が出てきてもリカバリーできる為です。

また普段に余裕があれば、いざ引継ぎの必要が出てきた際に少しでも負担を減らす為に、マニュアル化出来る作業はマニュアル化しておくことも良いかもしれません。

②まるっと引継ぐタイミングがやや遅れた
先方との窓口業務や、アルバイトさんのタスク指示管理など重い作業は、比較的直前まで自身がやっていました。それら含む全ての引継ぎを終え、自身が完全に案件から離れることが出来たのは、結果的にはまぁまぁ育休前ギリギリになってしまいました。

その原因の一つとしては、自身が変に気を遣ってしまい「代理スタッフも元々持っている案件もあるし、あまり早くに引き継いでもらうのも申し訳ないな…」という気持ちがありました。しかし育休中不明点が出て困るのは残されたスタッフです。ここはちゃんと余裕をもって引継ぐべきだったと反省しています。

また出産予定日はあくまで「予定日」です。実際自身の子は予定日の9日早く産まれました。もちろん早まることも想定していたんですが、もっと早まる可能性もあったので、繰り返しになりますがやはり余裕を持った引継ぎが重要だと思いました。育休開始の日程が、産まれるまで確定できないという点が、産後パパ育休の難しいところだと思います。

1ヶ月の不在でもそれなりの引継ぎコストが必要になる

ぶっちゃけ準備前は、1ヶ月後には自身が復帰するし、何から何まで引継ぎしなくても大丈夫かな…?と油断していました。

しかしいざ引継ぎ準備に着手してみると、代理スタッフが1ヶ月間のピンチヒッターを務める為には、それなりに案件の深い部分まで引き継ぐ必要があるのでは…と気づきました。例えば楽天に出店している店舗は「お買い物マラソン」や「スーパーSALE」といったイベントでどのような企画を展開し、どの商品を推していくかなどを判断して作業する必要があります。またその特徴は本当に店舗によって違うので、伝えるにあたり自身と代理スタッフ双方に時間がかかりました。

結果的には会社全体で、今後ずっと後任に任せる引継ぎと同程度のコストが掛かったような気がします。

自身の1ヶ月の休暇のために、本当にたくさんのスタッフに苦労をかけて貰ったなと痛感しました。

持ちつ持たれつの関係が基本中の基本。

今回の育休取得にあたって、取得を快諾して下さった社長はじめ、業務を助けてもらったスタッフには感謝しかありません。

個人的な事情を述べさせて貰うと、僕の母親が祖母の介護で手一杯なのと、妻の母親が既に他界している為、産後育児を親族に頼れない状況でした。そのような状況の為育休を取得したのですが、本当に取得出来て良かったと思っています。妻とも育児の大変さや課題を具体的に共有できましたし、食事もほぼ全て僕が用意していたので、料理のレパートリーもちょっと増えました。そして何よりも可愛い我が子の成長を4週間付きっきりで見守る事が出来たのは、めちゃくちゃ貴重な経験になりました。

コンサルロケッツのバリュー(行動指針)の1つに「持ちつ持たれつの関係が基本中の基本。」というものがあります。今回スタッフに「持ってもらった」分の何倍にもして、これからみんなに恩返ししていきたいと思っています。

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