デザインで迷ったら、高速で試行錯誤してみよう。

デザイン

こんにちは。森田です。
ECサイトを良い感じの見た目で運用していくには、日々たくさんのバナーや商品画像の作成が必要になりますよね。それらのデザインで行き詰まり、尚且つ誰にも相談出来ない時、どうやってその壁を突破すれば良いか?を自分なりにまとめてみました!

僕もめちゃくちゃ迷います

ありがたい事に最近、スタッフからデザインのアドバイスを求められる機会が増えました。その内容の多くは、バナーなどの制作途中で、どうしても良い感じにならなくて行き詰まってしまった…どうしたら良いか?といった相談です。

相談してもらえるという事は「たもさん(僕の社内のニックネーム)だったらパッと良いアイデアが思いついてくれそう!」と期待してくれているんだろうなと思います。そう思ってくれるのはめちゃくちゃ嬉しいですし、思いつく解決方法があれば全力でアドバイスしています。

ただ「僕ならパッとアイデアが思いつく」というのは、残念ながら大きな見当違いなんです笑。実は僕もめちゃくちゃ迷います。最初から最後まで迷わずデザインできる事なんて今でもほとんどないです。

確かに僕はある程度経験値を積んでいますし、デザインの引き出しもそれなりにあります。故に行き詰まりに対する解決方法を即座に思いつく事もあります。それでも今だにバナー1枚作るのに全然イメージが湧かず、死ぬほど参考バナーを漁って…良さげなものを3つぐらいチョイスして…パクリにならない程度になんとか繋ぎ合わせて…納期にギリギリ間に合わせる…みたいな事をしています。

では何で差をつけるかというと、1つだけ他のスタッフに負けない事があります。
それが、試行錯誤のスピードです。

僕がデザインに行き詰まって且つ誰にも頼れない場合、思いつく解決方法が10通りあるとすれば、ひたすらその10通りをトライ&エラーします。

例えば

    • メインコピーが良くないのか
    • 強弱の付け方が良くないのか
    • サブキャッチは吹き出しが良いのか
    • もしくはマーカーが良いのか
    • 筆記体であしらいを追加すれば良いのか
    • フォントのチョイスが良くないのか
    • 写真が良くないのか
    • 配色が良くないのか
    • デザイン処理がシンプルすぎるのか
    • もしくはゴテゴテしすぎているのか

など、これらをひたすら試して泥臭く完成に持っていきます。

スタッフから相談された時に、実際に試す前から「こうした方が良いですかね?」と聞かれた時は「まず為そう!」と言ってます。マジでやってみな分からんのです。

もちろん「相談するな」と言っている訳ではありません笑。どんな仕事でも納期第一ですし、相談する事でしか納期に間に合わなさそうなら相談するべきだと思います。

しかし貴方が「アシスタント的な立ち位置ではなく、一人前のデザイナーとして認められたい」「社内でデザインリーダー的な存在になりたい」という目標があるなら、デザインの行き詰まりを自力突破するスキルも必要になってくると思います。誰にも頼れない場面は必ず出てくるので…

ヒストリーのスナップショットを活用しよう

その自力突破できる手段の一つとして、高速で試行錯誤する事をおすすめしていますが、Photoshopでデザインする際に役立つ便利機能を1つ紹介します。それが、ヒストリーのスナップショットです。


ヒストリーは遡れる操作数に上限があります。そこでこのスナップショットを活用することで、ファイルを開いている間はいつでも任意の状態に戻す事ができます。例えるならスーファミあたりの時代のロープレゲームの「セーブ」機能に似ています。ヒストリー自体はみんなよく活用しているんですが、このスナップショットを知らない人が意外に多いんですよね。

僕は約10年前に在籍していた前々職の当時の師匠から、このスナップショットを活用して高速で試行錯誤するテクニックを伝授してもらいました。以下にそれを紹介します。


このバナーの赤で囲んだ部分のデザインが納得していないとします。


スナップショットをクリックすると「スナップショット1」という項目ができます。これで現状のレイヤー構造を記憶できました。


処理を変えてみたものの、しっくりこなかったとします。


「スナップショット1」をクリックすれば以前の状態に戻れます!

こんな感じでトライ&エラーを何度も繰り返しています。また同ファイル内で数パターンのデザイン処理を試す際に、それぞれの完成段階でスナップショットを作成しておいて、どれが1番良いか検証するといった活用も出来ます。

スナップショット機能の注意点としては、ファイルを閉じると記憶が失われること、またやりすぎると動作が重くなる事くらいですかね。

本来の納期とは別に目標時間を設定してみよう

試行錯誤のスピードは、納期に追われている時が最も鍛えられます。精神的にはつらいですが笑。そこで普段から、本来の納期とは別に目標時間を設定するのもおすすめです。

例えばバナー作成の納期が1週間後だとします。1週間の内の大半の時間を使ってだらだら作成するだけではスキルアップにはなりませんが「この日の3時間だけを使って作成しよう!」と目標立てて作成すれば試行錯誤の訓練になり、みるみるうちにスピードが向上するはずです。

目標設定のコツは、今の自分に無理のない目標にする事です。例えば直近で作ったバナーの作成時間が4時間だったら、まずは3.5時間目標でやってみて、それが達成したら3時間にチャレンジ、みたいな感じが良いと思います。

あえて厳しい環境に身を置けるか

僕のこの試行錯誤のスピードは、特に前職で鍛えられました。

前職では、常に複数のデザイン案件を抱えていました。アイデアが浮かばず少しでも進捗が遅れると納期に間に合わなくなる過密なスケジュールでした。毎日4時間残業がデフォルトでこれ以上の時間外労働で補う隙間もなく、他スタッフも同じような状況なので誰にも頼れませんでした。また当時の営業部長がめちゃくちゃデザインに厳しく、その人が気に入らないデザインは容赦なくリテイクをくらいました。

そのような状況でノイローゼ状態になり、何度もバックレようかと思いました。(バックれずにちゃんと辞めました笑)それでもそんな地獄のような環境にいたからこそ鍛えられたのも事実です。

現在日本は長時間労働やパワハラなどの認識が浸透し、僕の前職のような過度に高負荷な業務を強いる会社は少なくなっているかもしれません。それにより過労死や取り返しのつかない精神疾患を患うリスクが社会全体で減るのは、とても良い事だと思います。

一方でどんな世界でも、修羅場をくぐり抜けた人が最終的に生き残るという不都合な真実もあります。なのでこれからデザイナーを目指す人には、やはり若い時の多少無理が効く間に、厳しい環境に身を置く事をお勧めしたいです。月並みなアドバイスにはなりますが…

他者から負荷をかけられる機会が減った現代は、成長意欲に乏しい人間は置いて行かれやすい為、ある意味昭和平成よりも無慈悲な時代なのかもしれません。僕も根が怠け者なので、今の時代に社会人になっていたら多分堕落していたと思います笑。なので貴方が自分の事を「怠け者」「あまり向上心がない」と自己評価する場合、特にこの「あえて厳しい環境に身を置く」事を意識した方がいいかもしれません。

ちなみにコンサルロケッツも、短納期でたくさんバナーを作らなければならない場面が多々あるので、デザインスキルを鍛えられる環境があります。パワハラは無いのでご安心くださいw
興味のある方は是非ご応募お待ちしております!

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