こんにちはねーさんです!
2025/4/21(月)ついに…ついに!
Yahoo!ショッピングで「個別商品価格」が設定できるようになります!
ただ、この「個別商品価格」ひと癖もふた癖もあります…!
楽天のSKUプロジェクトと同じとおもって統合とかしちゃうととんでもないことになります…!
思わぬところで「落とし穴」になっちゃうかもしれません…!
この記事では、その注意ポイントをギュッとまとめました。
そもそも「個別商品価格」ってなに?
Yahoo!ショッピングの「個別商品価格」は、
一つの商品登録の中にサイズやカラーごとの“別々の価格”を設定できる仕組みです。
たとえばTシャツのS/M/Lで価格が違ったり、 カラーによって原価が違う場合に使えるイメージですね。
楽天にも「SKUプロジェクト」って呼ばれる似た仕組みがあるんですが、
Yahoo!と楽天では価格表示の仕様が結構違うところがポイントです。
どんなときにおすすめ?
微妙に価格が違うバリエーションがある場合
例:サイズによって原価が異なる、プリント有無で少しだけ値段差がある…など
同じ商品だけど多少の価格差があるときは「個別商品価格」が便利。
SKUの中で、安い商品にはお得ラベルが付きます。
以上!
え…それだけ?と思うかもしれませんが、落とし穴を読むと納得されるかと思います。
ページ表示の注意点:検索結果には“最高価格”が出る
ここが要注意!
Yahoo!ショッピングでは検索結果やレコメンド表示において、その商品の“最高価格”が表示されるんです。
楽天の場合は、最低価格が出ますよね?
たとえば、本当は「1,000円〜5,000円」のバリエーションがあるのに、
検索結果では5,000円のみが表示されちゃうんですね。
商品のスペック(個別)を登録している場合、該当の価格が出るパターンも想定されます。
これが楽天のSKUプロジェクトとの大きな違い
楽天の場合、検索結果で最安値や「○○円〜」のような表示がされることも多いですよね。
それに対してYahoo!では最高値だけが出るから、 「めっちゃ高い…!」とユーザーが誤解して、クリックされにくくなる恐れも。
セール設定(二重価格表示)の落とし穴もあり
「個別商品価格」を設定している間は、
二重価格表示(いわゆる“セール価格設定”)の実績記録がされません。
公式のマニュアルでも
楽天は、SKUごとに価格の履歴を持っていますが、Yahooは持っていないということになります。
ファッション系などシーズン物でセールをするような店舗さんは注意が必要です!つまり、セール価格など「元値から値下げしてますよ〜」という表示をガッツリ使いたい場合には、 個別商品価格をオンにしたままだと使えなくなるので要注意です。
CSVでの注意事項:最高値で上書きされる⁉
CSV上も注意事項があります。
Yahoo!ショッピングの管理画面でオプションCSVを使って価格を設定するとき、 商品情報CSVにあるprice
項目は、個別商品価格の中で“一番高い金額”に自動上書きされるんです。
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フィールド名:subcode-price
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項目名:個別商品価格
ここで設定したサブコード(バリエーション)ごとの金額が反映されるものの、 最終的に商品全体のprice
は最高値が入っちゃうんですね。
たとえば、Sサイズ=1,000円、Mサイズ=1,200円、Lサイズ=1,500円と設定していると、 商品情報CSVのprice
には1,500円が自動的に入るというイメージ。
なので、商品情報を編集するときは「最安値じゃなくて、最高値が表示される」という点を理解しておかないと、 「あれ? なんで勝手に書き換わってるの?」ってパニックになるかもしれません…!
定期購入の注意
また、定期購入も「個別商品価格」が有効になっていると設定できません。
こちらも公式マニュアルに明記されているので、 定期購入プランを使いたい場合は「個別商品価格オフ」にしておく必要があるんです。
価格差が大きい商品は、まとめない方がいい?
結論としては、価格差が大きいバリエーションを無理に統合・一括登録するのはおすすめできません。
「個別商品価格」を使わずに、別の商品コードで登録して商品グループ紐づけ機能を使う方が、 検索画面での見え方もわかりやすいし、ユーザーに混乱を与えにくいからです。
Yahoo!ショッピングには「商品のグループ紐づけ機能」があるので、 価格差がかなりあるバリエーションの場合は、そちらがおすすめ!
(ほとんどの場合はこちらをオススメします)

まとめ:使いどころを間違えなければ便利!
Yahoo!ショッピングの「個別商品価格」は、 ちょっとした価格差のあるバリエーションを一括管理したいときにはとても便利。 でも、そのぶん「検索結果は最高値が出る」「セール価格や定期購入が使えない」といった 機能制限や表示上のリスクも押さえておく必要があります。
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価格に大きな差があるバリエーションは別々に商品登録&グループ紐づけ
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セールや二重価格表示を使いたいならオフにしておく
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CSVは自動で最高値に上書きされるので要チェック
楽天のSKUプロジェクトと同じノリで導入すると、ちょっと痛い目にあうかも…! 機能特性をしっかり理解して、有効活用していきましょう。