楽天の転換率って商品ページのリニューアルでアップするの?

乗組員的EC探査録

こんにちは。

日々ECの運営、取り分け楽天市場のサイト運営をしていく中で、
これって本当に意味があるんだろうか?
これって、売上UPにつながるんだろうか?
ってことが多いと思います。

というか、楽天市場の運営って、おそらくその連続で、
簡単にアクセスや転換率、客単価をUPさせる答えがわかれば誰も苦労しないんだよね、
ってことなのですが・・。
そんななか、
コンサルロケッツで実施した楽天市場での施策で
これって、意味があったんだろうか、なかったんだろうか?
というのを、数字を元に検証してみたいと思います。

はじめに

検証なので、実施した結果、めちゃ数字が改善したや、はじめは改善したがすぐに元に戻った、何も変化が起きなかった、逆に良かれと思ったんだけど悪くなっちゃった・・。
など色んな結果が出ると思いますが、ありのままご報告したいと思います

※ぶっちゃけ、ほぼ全部の施策は、「店舗さんの置かれている状況や、取り扱う商品、販促の内容によって違う」
という言葉に収斂されてしまうこともあるのですが、「それを言っちゃーおしまいよ」感があるので、
あくまでこのケースの場合はこうでしたという結論を多少無理してでも頑張って導きたいと思います。

たとえどんな結果が出ても、その結果からは新たな課題がつかめるため、次の施策・その次の対策を実施することができるので、意味があることだと思っています。
最も良くないのは、「何かやらないといけないのに、でも、日々の業務で忙しすぎて何も手がつけられないこと」です。
そういう店舗様がとても多いので、我々のような店舗様とは別軸で動く部隊がいるというのが我々の存在意義の1つだったりするのかなとも思ったり、思わなかったり・・。

さて、前置きが長くなりましたが、
第1回目は、楽天市場の商品ページのリニューアルってぶっちゃけ意味があるの?
ってことで、商品ページをリニューアルしたケースを記事にしてみたいと思います。

転換率をUPさせるための施策とは

短期的かつ瞬間的にUPさせる方法と、
中長期的かつ継続的にUPを狙う方法があります。
(今更かもしれませんが)

短期的かつ瞬間的にUPさせる方法

ポイント10倍や
3,000円以上で10%OFFクーポン、
タイムセールなど、
いわゆるインセンティブをつけた販促です。

中長期的かつ継続的にUPを狙う方法

商品ページの改修(と、ひとことで書きましたが、これは奥が深いし、試せることがとても多いです。)
レビューをためる施策、回遊性を高めて滞在時間が長くなるようにするなどです。

理想は、この両者を組み合わせて実施していくこと

そして、意味があるのか?というのは、
・具体的に転換率がUPするのか、
・UPする場合どれくらい転換率がUPするのか、
・その転換率UPは続くのか?
です。

そして、転換率だけではなく、その他の指標、直帰率や離脱率、ページ滞在時間にどういう影響があるのかを検証してみたいと思います。

中期的施策として商品ページのリニューアルを実施

まずリニューアルする前の商品ページがこちら。

じゃーん!

リニューアル前

シンプルにまとめられたページなので、
ダメかと問われると、ダメじゃないのかなと。

リニューアル前までの転換率・直帰率・離脱率の表

リニューアル前までの転換率・直帰率・離脱率の表

※アクセス人数は秘密ということで。
※サイト全体の転換率はこの何倍かあるので、この商品が極端に低い状況。

こちらの数字から分かるように、
転換率が落ちてきていた&もっと転換率が高くてもおかしくないのでは?
との考えで、ページをリニューアルしてみようということになりました。
リニューアルに際してのポイントは、

  • 商品の情報が少なすぎてお客様(ユーザー)が実際にどういうものが届くのかわからないかもしれないので、もう少しわかりやすくする。
  • 商品の良さ・特徴が伝えきれていないので、どういう方におすすめなのかをアピールする。
  • スマホからの購入がメインなので、スマホでも見やすく、フリック内に情報が収まるようにする。

をベースに商品ページのリニューアルを実施しました。

リニューアルしたページのご紹介

リニューアルした結果がこちら。じゃじゃじゃじゃーん。

写真の枚数も増やし、商品の特徴やグッドポイントをわかりやすくし、セット内容も整理し転換率がUPするような構成・デザインにリニューアルしました。うん。分かり良い。分かり良い。

 

商品ページ改善の効果

リニューアル後の結果

 

2023年3月の結果

2022年10月~2023年3月の結果

ということで、転換率がUPしました。
しかも0.43%から1.42%と一気に1%もUPするという嬉しい結果が出ました。
(※リニューアル日は2023年3月2日なので、3月の数字はリニューアル後の数字と考えていいかなと。)

やはり、楽天市場における商品ページのリニューアルは転換率UPにめっちゃ効果あるやん!
と嬉しく思いましたが、その翌月は・・・

2023年4月の結果

ガビーンな事にリニューアル前の転換率に戻ってしまいました

商品の特性上、秋から冬にかけてよく買われる商品やサービスなので、
季節によって世の中のニーズが左右されるので仕方がない感もあり一概には言えないのですが・・。
何かしら原因はあると思うので、継続して数字は追い続けていきたいと思います。

ページリニューアルの効果と総評

転換率はリニューアル前に戻ってしまいましたが、
商品ページの1人当りの滞在時間は、リニューアルしてから2ヶ月連続で伸びいています。

実に10月の2倍ほどにまで伸びています。
この結果から、商品ページの内容を改善し、情報量を多くしたことで、商品ページをしっかりと見ていただくことができたのではないかと思われます。
そして、じっくり商品ページを見ていただけた結果、滞在時間が伸びたということなのではないかと思われます。

問題点を一つずつ紐解いていくことが必要

そして、今回の商品ページのリニューアルでは解決できなかったもう一つ課題が浮き彫りに。
それが、直帰率と離脱率。この半年間で、この2つの数字が高止まりしているということです。
つまり、この商品ページから店舗内の別の商品に回遊してもらうことができていないということになります。

この点に関しては、今回のページのリニューアルでは解消できなかったということになり、今後への課題ということになります。

ということで、一旦の結論、
転換率UPを目指した商品ページのリニューアルは・・・
意味ありそう。
ただ、一時の転換率UPに一喜一憂するな。転換率だけじゃなくその他の数字や、リニューアル後の数字を定期的に活用、追いかけてさらなる課題に対応スべし。
ということで。

まとめ

コンサルロケッツではこのように、
転換率を上げようと言ったような目的をもった商品ページのリニューアルを様々な店舗様で毎月実施しています。
この商品はページを変えれば
もっとお客様(ユーザー)に興味を持ってもらえるはずなのになぁ、
もっと欲しいって思ってもらえるはずなのになぁ、
という思いをお持ちの店舗様は、ぜひコンサルロケッツで商品ページのリニューアルをしてみませんか?

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