こんにちは。ロケッツ4号機です。
みなさん。「百人一首」を覚えたことはありますか?
自分は中学生の頃、国語の授業で「百人一首ぜんぶ暗記する」というテストがありましたが、色んな雑念でモンモンとしている男子中学生が平安時代に編まれた100首の歌集を覚えるだけのキャパが脳みそにあるはずもなく、どうあがいても10首しか覚えられず、結果10点でした。
しかし30歳を超えて、人生の酸いも甘いも嚙み分けつつある今になり
「百人一首、ぜんぶ覚えときゃよかった!」としばしば感じます。
「百人一首さえ覚えていれば!広瀬すずちゃんと!!」
という万が一のちはやふるに備えて。
今からでも遅くありません。
ワードプレスのプラグイン「Hello Dolly」を活用して
百人一首を覚えましょう。
プラグインHello Dollyとは
ワードプレスのプラグイン「Hello Dolly」。
ワードプレスを構築したことのあるコーダー / エンジニアは絶対にご存知のプラグイン。
プラグイン公式説明によると・・・
「これは単なるプラグインではありません。Louis Armstrong が歌った最も有名な二つの単語「Hello, Dolly」に要約された、世代全体の希望と熱意を象徴しているのです。このプラグインを有効化すると、すべての管理画面の右上に Hello, Dolly からの歌詞がランダムに表示されます。」
https://ja.wordpress.org/plugins/hello-dolly/
とあります。
なんだか仰々しい説明ですが、つまるところ
「管理画面の右上に Hello, Dolly からの歌詞がランダムに表示」されるという、ただそれだけのプラグインです。
これがなぜかワードプレスのインストール時に標準装備。
ほとんどの場合は「停止」状態か、アンインストールされる運命の「WP史上最も使えないプラグイン」として広く知られています。
しかし!このままでは「Hello Dolly」が可哀想すぎる・・・。
ということで、今回「百人一首を覚える」ために、このHello Dollyを活用してみたいと思います。
Hello Dollyで百人一首を覚えるための準備
それでは実際にHello Dollyを使って百人一首を覚えてみましょう。
そもそも百人一首ってどうやって覚えるの?
そもそも「百人一首」は、どのように覚えればいいのでしょうか?
百人一首(短歌)は「上の句」と「下の句」に分かれています。漫画「ちはやふる」でも描かれている「競技かるた」でも、読み手が読み上げる「上の句」に対して、どちらの競技者が「下の句」の札を早く取れるかで競います。
つまり「上の句」と「下の句」を分けて覚えると、覚えやすいはず(というかそれ以外の覚え方を知らない)!
上の句の表示
ということで「上の句」を、このように表示できるようにしました。
*ソースコードは後述
*上の句の表示サンプルgif
一見、自動で句が変わっているように見えますが、ブラウザをリロードしているからです。
(Hello Dollyと同じ仕様です)。
下の句の表示
続いて「下の句」の表示です。
*下の句の表示サンプルgif
このように「上の句」にマウスを持っていけば、その歌の「下の句」が表示されます!
まずは「上の句」だけ見て、パッと「下の句」が思いつくようになるまで繰り返しページを無駄にリロードし続けましょう!
「Hello Dolly de 百人一首」ソースコード
プラグイン「Hello Dolly」のファイルは下記ディレクトリに入っているはずです。
[ワードプレスのディレクトリ]/wp-content/plugins/hello.php
*万一Wordpress本体に影響があった場合に備えて必ずバックアップはとっておきましょう!
まず、$lyricsの部分にHello Dollyの歌詞が挿入されていると思いますが、それを消して、その部分に百人一首をドカッと入れてしまいましょう。その際、下の句をspanタグで囲みます。
$lyrics = "あきのたの かりほのいほの とまをあらみ<span>わがころもでは つゆにぬれつつ</span> はるすぎて なつきにけらし しろたへの<span>ころもほすてふ あまのかぐやま</span> あしびきの やまどりのをの しだりをの<span>ながながしよを ひとりかもねむ</span> たごのうらに うちいでてみれば しろたへの<span>ふじのたかねに ゆきはふりつつ</span> おくやまに もみぢふみわけ なくしかの<span>こゑきくときぞ あきはかなしき</span> かささぎの わたせるはしに おくしもの<span>しろきをみれば よぞふけにける</span> あまのはら ふりさけみれば かすがなる<span>みかさのやまに いでしつきかも</span> わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ<span>よをうぢやまと ひとはいふなり</span> はなのいろは うつりにけりな いたづらに<span>わがみよにふる ながめせしまに</span> これやこの ゆくもかへるも わかれては<span>しるもしらぬも あふさかのせき</span> わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと<span>ひとにはつげよ あまのつりぶね</span> あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ<span>をとめのすがた しばしとどめむ</span> つくばねの みねよりおつる みなのがは<span>こひぞつもりて ふちとなりぬる</span> みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに<span>みだれそめにし われならなくに</span> きみがため はるののにいでて わかなつむ<span>わがころもでに ゆきはふりつつ</span> たちわかれ いなばのやまの みねにおふる<span>まつとしきかば いまかへりこむ</span> ちはやぶる かみよもきかず たつたがは<span>からくれなゐに みづくくるとは</span> すみのえの きしによるなみ よるさへや<span>ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ</span> なにはがた みじかきあしの ふしのまも<span>あはでこのよを すぐしてよとや</span> わびぬれば いまはたおなじ なにはなる<span>みをつくしても あはむとぞおもふ</span> いまこむと いひしばかりに ながつきの<span>ありあけのつきを まちいでつるかな</span> ふくからに あきのくさきの しをるれば<span>むべやまかぜを あらしといふらむ</span> つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ<span>わがみひとつの あきにはあらねど</span> このたびは ぬさもとりあへず たむけやま<span>もみぢのにしき かみのまにまに</span> なにしおはば あふさかやまの さねかづら<span>ひとにしられで くるよしもがな</span> をぐらやま みねのもみぢば こころあらば<span>いまひとたびの みゆきまたなむ</span> みかのはら わきてながるる いづみがは<span>いつみきとてか こひしかるらむ</span> やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける<span>ひとめもくさも かれぬとおもへば</span> こころあてに をらばやをらむ はつしもの<span>おきまどはせる しらぎくのはな</span> ありあけの つれなくみえし わかれより<span>あかつきばかり うきものはなし</span> あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに<span>よしののさとに ふれるしらゆき</span> やまがはに かぜのかけたる しがらみは<span>ながれもあへぬ もみぢなりけり</span> ひさかたの ひかりのどけき はるのひに<span>しづこころなく はなのちるらむ</span> たれをかも しるひとにせむ たかさごの<span>まつもむかしの ともならなくに</span> ひとはいさ こころもしらず ふるさとは<span>はなぞむかしの かににほひける</span> なつのよは まだよひながら あけぬるを<span>くものいづこに つきやどるらむ</span> しらつゆに かぜのふきしく あきののは<span>つらぬきとめぬ たまぞちりける</span> わすらるる みをばおもはず ちかひてし<span>ひとのいのちの をしくもあるかな</span> あさぢふの をののしのはら しのぶれど<span>あまりてなどか ひとのこひしき</span> しのぶれど いろにいでにけり わがこひは<span>ものやおもふと ひとのとふまで</span> こひすてふ わがなはまだき たちにけり<span>ひとしれずこそ おもひそめしか</span> ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ<span>すゑのまつやま なみこさじとは</span> あひみての のちのこころに くらぶれば<span>むかしはものを おもはざりけり</span> あふことの たえてしなくは なかなかに<span>ひとをもみをも うらみざらまし</span> あはれとも いふべきひとは おもほえで<span>みのいたづらに なりぬべきかな</span> ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ<span>ゆくへもしらぬ こひのみちかな</span> やへむぐら しげれるやどの さびしきに<span>ひとこそみえね あきはきにけり</span> かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ<span>くだけてものを おもふころかな</span> みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ<span>ひるはきえつつ ものをこそおもへ</span> きみがため をしからざりし いのちさへ<span>ながくもがなと おもひけるかな</span> かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ<span>さしもしらじな もゆるおもひを</span> あけぬれば くるるものとは しりながら<span>なほうらめしき あさぼらけかな</span> なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは<span>いかにひさしき ものとかはしる</span> わすれじの ゆくすゑまでは かたければ<span>けふをかぎりの いのちともがな</span> たきのおとは たえてひさしく なりぬれど<span>なこそながれて なほきこえけれ</span> あらざらむ このよのほかの おもひでに<span>いまひとたびの あふこともがな</span> めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに<span>くもがくれにし よはのつきかな</span> ありまやま ゐなのささはら かぜふけば<span>いでそよひとを わすれやはする</span> やすらはで ねなましものを さよふけて<span>かたぶくまでの つきをみしかな</span> おほえやま いくののみちの とほければ<span>まだふみもみず あまのはしだて</span> いにしへの ならのみやこの やへざくら<span>けふここのへに にほひぬるかな</span> よをこめて とりのそらねは はかるとも<span>よにあふさかの せきはゆるさじ</span> いまはただ おもひたえなむ とばかりを<span>ひとづてならで いふよしもがな</span> あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに<span>あらはれわたる せぜのあじろぎ</span> うらみわび ほさぬそでだに あるものを<span>こひにくちなむ なこそをしけれ</span> もろともに あはれとおもへ やまざくら<span>はなよりほかに しるひともなし</span> はるのよの ゆめばかりなる たまくらに<span>かひなくたたむ なこそをしけれ</span> こころにも あらでうきよに ながらへば<span>こひしかるべき よはのつきかな</span> あらしふく みむろのやまの もみぢばは<span>たつたのかはの にしきなりけり</span> さびしさに やどをたちいでて ながむれば<span>いづこもおなじ あきのゆふぐれ</span> ゆふされば かどたのいなば おとづれて<span>あしのまろやに あきかぜぞふく</span> おとにきく たかしのはまの あだなみは<span>かけじやそでの ぬれもこそすれ</span> たかさごの をのへのさくら さきにけり<span>とやまのかすみ たたずもあらなむ</span> うかりける ひとをはつせの やまおろしよ<span>はげしかれとは いのらぬものを</span> ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて<span>あはれことしの あきもいぬめり</span> わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの<span>くもゐにまがふ おきつしらなみ</span> せをはやみ いはにせかるる たきがはの<span>われてもすゑに あはむとぞおもふ</span> あはぢしま かよふちどりの なくこゑに<span>いくよねざめぬ すまのせきもり</span> あきかぜに たなびくくもの たえまより<span>もれいづるつきの かげのさやけさ</span> ながからむ こころもしらず くろかみの<span>みだれてけさは ものをこそおもへ</span> ほととぎす なきつるかたを ながむれば<span>ただありあけの つきぞのこれる</span> おもひわび さてもいのちは あるものを<span>うきにたへぬは なみだなりけり</span> よのなかよ みちこそなけれ おもひいる<span>やまのおくにも しかぞなくなる</span> ながらへば またこのごろや しのばれむ<span>うしとみしよぞ いまはこひしき</span> よもすがら ものおもふころは あけやらで<span>ねやのひまさへ つれなかりけり</span> なげけとて つきやはものを おもはする<span>かこちがほなる わがなみだかな</span> むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに<span>きりたちのぼる あきのゆふぐれ</span> なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ<span>みをつくしてや こひわたるべき</span> たまのをよ たえなばたえね ながらへば<span>しのぶることの よわりもぞする</span> みせばやな をじまのあまの そでだにも<span>ぬれにぞぬれし いろはかはらず</span> きりぎりす なくやしもよの さむしろに<span>ころもかたしき ひとりかもねむ</span> わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの<span>ひとこそしらね かわくまもなし</span> よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ<span>あまのをぶねの つなでかなしも</span> みよしのの やまのあきかぜ さよふけて<span>ふるさとさむく ころもうつなり</span> おほけなく うきよのたみに おほふかな<span>わがたつそまに すみぞめのそで</span> はなさそふ あらしのにはの ゆきならで<span>ふりゆくものは わがみなりけり</span> こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに<span>やくやもしほの みもこがれつつ</span> かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは<span>みそぎぞなつの しるしなりける</span> ひともをし ひともうらめし あぢきなく<span>よをおもふゆゑに ものおもふみは</span> ももしきや ふるきのきばの しのぶにも<span>なほあまりある むかしなりけり</span>";
*ピッタリ100行!!百人一首ってホントに100首あるんだNE★
続いて、マウスホバー時の挙動(下の句表示)です。もともとスタイルシートの記載があるとおもいますが、そこに追加するかたちで新たにスタイルを書き足しています。
echo " <style type='text/css'> #dolly { float: $x; padding-$x: 15px; padding-top: 5px; margin: 0; font-size: 11px; position: relative; cursor: pointer; } #dolly span{ display: none; } #dolly:hover span{ position: absolute; display: block; } </style> ";
以上!カンタンですね!
これであなたもWordpressで百人一首をスラスラと覚えられるようになります!
さいごに
いかがでしたか?
これまで謎&役立たずプラグインとして疎まれていた「Hello Dolly」。
けれども、このように使用すればアラふしぎ。
ある時は仕事をしながら、ある時はブログを更新しながら「百人一首」を覚えられるお役立ちプラグインへと生まれ変わりました!
みなさんもHello Dollyを活用し、中学・高校で挫折した「百人一首」を是非覚えてみましょう!
*あまりに無茶な改変はWordpress本体の動作に影響を及ぼす場合があります。くれぐれも注意しましょう。
*ロケッツのWPにあるHello Dollyはすでに百人一首仕様になっております。来年の全体ミーティング時は皆でかるた大会しましょう。