5月、新生活もようやく落ち着き、そろそろアレの季節ですね。
そう。「5月病」。
英語で「The May blues(5月の憂鬱)」。
関東に住む上京者のみなさま、ふるさとを懐かしんでいませんか?
「東京って、なんだか住みづらいなあ」そう思っていませんか?
以前、自分はこのようなブログを書き、関西人のワルい癖のひとつ「関西礼賛」を全面に押し出した内容でお届けしました。
とはいえ、東京も「住めば都」。
東京には「東京の良さ」があるものです。
そこで、今回は東京歴4年目の自分が見た「東京の良いところ」をご紹介。
上京したての学生や社会人の方々、そしていつか上京を夢見る地方の方々に。
不安も多いでしょうが、東京もけっこう良いところですよ。
■目次
- ■地元の友人に「自慢」できる!
- ■最低賃金が「日本一」高い!
- ■テレビの情報が即「体験」できる!
- ■行きたい場所に電車で「すぐ」行ける!
- ■アウトドアなど「自然」を楽しみたい人にも最適!
- ■なんてったって日本の「首都」!
- ■テレビの「有名人」にナマで出会える!
- ■自分の「個性」を発揮できる!
- ■案外「地方出身」の話で盛り上がれる!
- ■いよいよオリンピックが開催される!
■地元の友人に「自慢」できる!
まず、地方出身者にとってこの「自慢できる」というのは大きなポイントです。
お盆や正月などに帰省したときに、地元の友人が「いまどこに住んでるの?」と訪ねてきたらチャンス。
あなた:「いま?世田谷。」
友人:「うっそ世田谷!?超高級住宅街じゃん!」
と、こうなります。
地方の人にとって「世田谷 = 都内の超高級住宅街」の図式は揺るぎないものであり、あの名作マンガ「サザエさん」でどれだけカツオが勉強できなかったとしても、あの世田谷で庭付き平屋の戸建に住んでる時点で人生の「勝ち組」だと信じ込んでいます。
しかし、実のところ「世田谷に住んでいる」というのは、時として、こうした地方の人々の先入観を利用した「叙述トリック」に近しい響きをも含みます。確かに「世田谷に住んでいる」というのは皆さんもご存知、三軒茶屋(サンチャ)や、かの楽天が本社を構える屈指のスイーツスポット二子玉川(ニコタマ)、またサブカル界隈に人気の下北沢(シモキタ)いずれも「世田谷区」に属している街(エリア)です。しかし、そのあたりに住んでいる人はおそらく「俺はサンチャに住んでいる」「わたしはニコタマ」、「僕はシモキタだよ」など「世田谷に住んでいる」とは言わず、もっと限定的な固有名で自慢してくるはずです。
世田谷区はとても広く、東京の区の中でも大田区(60.42k㎡)に次いで2位(58.08k㎡)の規模を誇ります。つまり「世田谷に住んでいる」と語る人たちは、先述のような人気エリアに住んでいるのではなく、都内在住者も「どこそれ?」と首をかしげるような駅周辺に住んでいることが多いのです。
もし上京した友人が「世田谷に住んでいる」と言ったら、こう返しましょう。
「えーうっそ。ちなみに最寄駅は?」
「えっとね・・・。仙川ってとこ。知らねーと思うけど」
ちなみに仙川はギリギリ調布市ですし、
これは大学を卒業してから上京した友人が僕に実際に語ったセリフです。
結局、張った見栄はいつかバレます。
■最低賃金が「日本一」高い!
地方から出てきた学生がまず金のためにやること。それは「アルバイト探し」です。
求人広告を眺めながら、おそらくその「時給の良さ」に驚いたのではありませんか?
同じ系列のファストフード店でも、地元なら700円代だった時給が、東京だと900円代〜、さらに深夜帯になれば1000円〜もザラ。
それもそのはず。東京の1時間あたりの最低賃金は全国1位の958円(平成29年度)。ワースト1位の737円と比較すればその差なんと221円。
差額でドトールのコーヒーSサイズが飲めてしまうリッチっぷり。
しかし、東京の物価はめちゃんこ高いです。
■テレビの情報が即「体験」できる!
地元にいた頃、朝なんとなくテレビ(特にフジテレビ)を付けながら「東京の話題ばっかやん」と感じませんでしたか?
「パンケーキの名店、代官山にオープン!」→ ふ〜ん。
「丸の内、オシャレスポット一挙紹介」→ へえ〜。
「ご当地物産展、池袋で開催」→ はぁ〜。
自分も大阪に住んでいた頃は、全国ネットの局はだいたい東京の話題ばかりでつまらないのでいつも「おはよう朝日です」を観ていました。
けれど、東京に住んだ途端、こうした東京の話題がとても身近な話題へと変わります。
「パンケーキの名店、代官山にオープン!」→ まじ!行きたい!
「丸の内、オシャレスポット一挙紹介」→ まじ!行きたい!
「ご当地物産展、池袋で開催」→ まじ!行きたい!
と、このように、あれほど関心のなかった東京の話題すべてが日常の延長にあるものとして受け止められるようになるのです。
しかし、テレビで放映されてすぐはありえない程、混みます。
■行きたい場所に電車で「すぐ」行ける!
東京の鉄道網は「世界一複雑」だと言われています。
上京者は、はじめ慣れるまでに時間こそかかりますが、しかし慣れてしまえばこっちのもの。
たとえどこに住んでいようと、行きたいお店やスポットに「電車」があればすぐに行けちゃいます。
地方のように、車移動をメインに考えていると、東京では痛い目に合います。
まず、渋滞。そしてコインパーキングの満車率。運良く空いていたとしても、その駐車料金の高さ。
都内を移動するには、車ではなく電車のほうが圧倒的に優位なのです。
しかし、電車の乗り換えはマジでいつまでたっても覚えられない程、複雑です。
■アウトドアなど「自然」を楽しみたい人にも最適!
「都内は摩天楼が立ち並び、空を見上げども窮屈・・・」そうお考えではありませんか?
いえ、それは半分正解で、半分間違っています。
たしかに、自然豊かな地方に比べれば緑の数は少ないのですが、しかし全くないわけではありません。
たとえば「明治神宮」。明治神宮は、若者で終日ごった返すあの原宿駅のそばに建てられています。
原宿駅のホームの脇には明治神宮の自然豊かな木々が立ち並び、さながら人里離れた田舎の駅に降り立ったかのような錯覚に陥ります。
また、中心部から離れれば、名前こそ「東京都」とはいえ田畑や山の自然を享受することができます。
あの「高尾山」も東京都。青梅の方に行けば、それこそ「ここも東京!?」と見まごうほどにのどかな風景が拡がっています。
なんなら、太平洋に浮かぶ小笠原諸島も東京都。キャンプやアウトドア好きにももってこい、それが東京都の懐の広さです。
とはいえ、本当のアウトドア好きでない限り、滅多にそんなところまで足を運ぶことはないでしょう。
■なんてったって日本の「首都」!
東京は、なんてったって日本の「首都」。これは(今のところ)揺るがない事実。
首都には、人が集まり、モノが集まり、情報が集まります。
このような「賑わい」のスピードを間近で体感できるのも、東京の良さのひとつです。
また国会議事堂や皇居といった、首都ならではの建造物をこの目で見たときも、案外に興奮するものです。
しかし、いつしかそれすらも日常の平凡と化します。
■テレビの「有名人」にナマで出会える!
東京と言えば「有名人に会える街」。そんなイメージを地方出身者は思い描いていると思います。
たしかに地方に比べるとテレビや雑誌の有名人に出くわす率は高いです。
また、イベントの数も多いので案外簡単に憧れの有名人に会えちゃうことだってできます。
自分も以前に映画の舞台挨拶に当選したことがあり、女優の広瀬すずさん、そしてイケメン俳優の綾野剛さん、なにかと話題の渡辺謙さんをこの目でナマで拝見したことがあります。
特に綾野剛さん、めちゃくちゃカッコよかったです。女性になって抱かれたいと思うくらい、すんごいカッコよかったです。
とはいえ、こういったイベントや六本木に毎夜繰り出すほどの現金でも持ち合わせていない限り、偶然芸能人に出会うことは実はそう多くありませんので期待しすぎないようにしましょう。
■自分の「個性」を発揮できる!
東京では、実に様々なファッションで自身を着飾った人々に出会います。
赤い髪や、たくさんのピアス、カラフルな洋服や、一見無題に思える小物まで・・・それらは全てその人の「個性」として表現されています。
こうした人々の風景は、いつの時代も「東京」という街に溶け込んでいます。
けれども、たとえば東京以外の地方で同じようなファッションを楽しもうとするのは、少し難しいかもしれません。単に「変わり者」として好奇の目に晒されてしまうからです。
しかし東京は、こうした「個性」が受け入れられる街。存分に発揮してみましょう。
「受け入れている」のではなく単に東京の人たちが他人に無関心なだけ、というのは内緒だYO★
■案外「地方出身」の話で盛り上がれる!
「江戸っ子は三代続いて江戸生まれでなければならない」というのは極端にせよ、東京在住の人は(自分含め)案外地方出身者が多いもの。
モデル風情の澄まし顔で代官山を歩く女性も、港区でポルシェを乗り回すイケ好かないIT社長も、意外に地方出身者です。
とはいえ、東京で「地元の話題」に花を咲かせるのって、すっごい楽しいんですよね。
「また地元でも集まろうね」という約束が叶ったことがないのは、もしや僕だけ・・・。
■いよいよオリンピックが開催される!
そしてついに2020年、ここTOKYOにてスポーツの祭典「オリンピック」が開催されます!
56年ぶり、2度目の東京開催。この機会を逃せば、おそらく目の黒いうちに東京開催のオリンピックをもう間近に見ることはできないでしょう。
ちなみに先日、開会式チケットの最高額が28万8,000円に決定したようです。高杉新作ですね。
ちなみに試合のチケットは、最低数千円から発売されるとのことです。
ここ、東京に住んでいる以上やはりこの滅多にないオリンピックの機会を逃すことはできませんよね!
「最低数千円」のチケットとは、予選だったり注目度の低い競技だったりするそうです。
■さいごに
いかがでしたか?
上京したからには、やはり「東京でしか楽しめない」ことを楽しんでみませんか?
人生どうなるかわかりません。しかし。
その一時期を「東京」という街で過ごした体験は、なにものにも代え難い経験となるはずです。